合気道稽古2 合気と合気動作
★たつひとの合気道技法★
合気道の極意を技に展開して
<いつも工事中>


◆ここでは,道場で日々の稽古で継続的に行う稽古内容について示したいと思います◆
旧版: 2020/2/17 改訂版へ
誌上 合気道講習会
しじょう あいきどうこうしゅうかい
Website Lectures
シリーズ | 講習内容 |
講習会シリーズ | 「合気道の極意を技に展開して」 『体の常識,合気の非常識。 合気の常識,体の非常識』 Aikido using Aiki of Aikido Do with Aiki of Aikido 合気道講習会 1 「合気動作と三原則」 合気道講習会 2 「合気道技への合気三原則の適用」 合気道講習会 3 「基本の技法に深く蔵されている極意」 (^-^)v |
稽古シリーズ | 「合気道の極意を技に展開して」 合気道稽古 1 「三つのポイント」 合気道稽古 2 「合気と合気動作」 (^-^)v |

合気道稽古2
あいきどうけいこ
「合気と合気動作」
Website Aikido Class 2: Aiki and Aiki move practice

稽古開始 | 稽古内容 |
はじめに | <合気動作の稽古について> 2016年からは,「合気動作の稽古」を日々の稽古の中に取り入れていきます。 日々の稽古の中で転換動作のように,繰り返し繰り返し「合気動作の稽古」を行うことで, 各人に確実に合気が身につくように,合気を修得していってほしいと思います。 ただ,1時間45分の稽古時間の中では,柔術稽古も重要で,内45分の時間で, ここに示す項目から選択して,稽古してほしいと思います。 内容は,大きくわけて「合気上げ」「合気下げ」「合気落とし」「合気投げ」です。 逆半身片手取り合気上げは必須です。 (片手取り呼吸法,逆半身片手取り呼吸法とも言います) 手の持ち方,足・体の動かし方,手の上げ方からテーマを絞り稽古してください。 合気動作の基本は, 合気の極意の合気三原則,真中,重力,前腕伸張力の理解と使用です。 どれが先でもあとでもなくみな重要です。 これを理解することで,ほとんどの合気動作,合気技を説明し,かつ体現することがが可能となります。 日々の「合気動作の稽古」はこの三原則をSutherland道場では理解していますので,直ちに稽古に入ります。 新人さんや体験参加の方がいる時には,復習も兼ねて三原則の説明,確認から入ります。 外部での講習会と同じで,合気の根本原理,極意の合気三原則から入ります。 時々,デモとして合気動作を利用した合気技を披露して,視覚的に理解を進めます。 (^-^)v |
稽古中のお願い | <稽古中のお願い> ビデオ撮影はご遠慮ください。デジカメやスマホで動画を撮るのも同じくご遠慮ください。 まだまだ研究の段階です。中途半端なものが残ってしまうのは今後の混乱になりますのでご協力ください。 稽古に集中して,ここでの内容を身体の中に覚えさせていってください。 私も50年前の講習会の内容をいまでも覚えています。 (^-^)v |
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合気動作の修得
あいきどうさのしゅうとく
Aiki and Aiki move practice

合気上げ
合気上げ | 稽古内容 |
合気上げ 概要 | <合気上げについて> 合気上げは,合気三原則を使った合気動作の稽古です。 まずは,最も基本となる手刀を使った合気上げ, 「逆半身片手取り合気手刀上げ」からです。 ・逆半身片手取りは,諸手取りより動きが分かりやすく,受けからの抵抗も少ないので, 合気の原理をよく理解できる方法です。 逆半身片手取りで合気上げをマスターできれば,合気上げとしての立法諸手取り呼吸法も容易です。 逆半身片手取り合気上げの合気上げの種類としては, ① 逆半身片手取り合気手刀上げ/手刀合気上げ/指先先行合気上げ (基本) ② 逆半身片手取り合気拳上げ ③ 逆半身片手取り甲合気上げ/甲くっつけ外合気上げ ・佐川幸義先生の合気上げです。 ④ 逆半身片手取り手刀切り上げ合気上げ/手刀内手首切り上げ外合気上げ ①の「逆半身片手取り合気手刀上げ」は,基本です。他は加えたり,減らしたりします。 次に,合気上げにおける個々の動きを研究します。 (^-^)v |
合気上げ 基本 | <① 逆半身片手取り合気手刀上げ> 逆半身片手取り手刀合気上げは,合気上げの基本です。 ・昔は真中を作るために足をこそっとスライドさせていました。 →これも大切です。(基礎編) 今は,さらにレベルが上がって,(上級編) 半身三角体の両足の位置はそのままに,膝をゆるめて 相手に正対,腰から上が相手に正対します。 人によっては,この腰から下の形が難しいとのこと。 →稽古だからね。頑張って。 (^-^)v ・正対するとき,前足に多く荷重。体の重心が前足に近くなります。 この辺は,「体の合気」の発現時の操作にも関係します。 ・その位置から手刀合気上げ。指先先行合気上げ。 <逆半身片手取り合気上げでの持たれている方の手の動き> ・持たれた手を手刀状にして小指と薬指の先端から合気上げを行います。 天井に向け上げていきます。 ・技で,その場入身投げの起し投げ上げる手がこの合気手刀上げになります。 強力なパワーを発揮しているのにほとんどの人がこれを理解していません。 <逆半身片手取り合気上げでの持たれていない方の手の動き> ・持たれていない方の手の使い方です。 ・相手に持たれている右手の位置に左手を持ってくるも 左手と右手の間に空間を作る。 ・左手の手掌で右手の手刀部をなで上げる。 ・左手で右手の小指を左手の親指・人差指側から掴み上げる 剣を抜く動作と同じです。 右手と左手で二倍の伸張力になる。 もう一つは稽古しなかったですが,次回行う ・合掌しての合気上げ があります。 <逆半身片手取り合気上げと真中> (基礎編) ・真中へ持ってくる動作は,今回は持たれた手の位置はそのままに, 右前足を受けの外へすり足でスライドさせます。 このとき,相手の掴みで,こちらの動きを知られてはなりません。 『手の内』を知らせないということです。 ・この動きで,持たれている位置を自己の真中に近づけ,かつ 持たれた手の内肘角度を閉じること,合気上げの準備ができます。 内肘の角度は,合気発現を確認する計測器です。 ・内肘が閉じた状態は,燃料が満タンになった状態です。 これで前腕を使った合気が使えます。 (上級編) ・両足を動かさずに真中を作る方法も稽古します。 ・両膝をゆるめ,持たれた手の位置はそのままに, やや前足加重で体を相手に正対させます。 できるところまで行います。 真中の状態が作れました。 ・両足均等荷重から前足加重で正対する過程で,内肘が閉じた状態がつくれます。 <逆半身片手取り合気上げと伸張力> ・前腕伸張力を使うか上腕の力を使うかの境目は,自己の目の前にあります。 もちろん見えません。 この境界(critical boundary)は,上は額から下は丹田まで曲面でできています。 この外側が合気の世界,内側が上腕力の世界です。 または外がポパイの世界,内がブルートの世界となります。 ・合気上げは,小指と薬指から上げていきます。【岡本正剛先生】 ・合気上げは,相手の身長に関係なく,自己の頭上まで確実に上げます。 途中でやめないこと,ここが大切なポイントです。 (^-^)v |
合気上げ 各種 | <各種合気上げについて> 各種合気上げのポイントは以下の通りです。 <②逆半身片手取り合気拳上げ> ・持たれた手を拳状にして小指と薬指の付け根から合気上げを行います。 体をよじらず,体はそのままに,天井に向けゆっくりとパンチを繰り出します。 ・親指と人差指は力を入れません。たまごを持つイメージでもいいです。 剣の柄の持ち方と同じです。 <③逆半身片手取り甲合気上げ/甲くっつけ外合気上げ> ・佐川幸義先生の合気上げです。 ・甲から上げていきます。 ・前腕伸張力を使うか上腕の力を使うかの境目は,相手と自分の間, 相手が握る手の位置にあります。 取りと受けの間に,握る手の部分に見えない透明な(ガラスのような)壁があると 想定してください。 ・この境界面(critical boundary plane)は平面です。 相手側,外側が合気の世界,面の手前,内側が上腕力の世界。 または外がポパイの世界,内がブルートの世界。 ・これはコツを掴むとすんなりできるようになります。 <④逆半身片手取り手刀切り上げ合気上げ/内手首切り上げ外合気上げ> ・天地投げの天の手捌きです。 (^-^)v |
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合気下げ
合気下げ | 稽古内容 |
合気下げ | <逆半身片手取り合気下げ前落とし> <準備> ・ここでは,持たれた手の位置を真中に持ってくるのに 持たれた手の位置はそのままに,かつ 両足の位置を動かさず,体の動きだけで行います。 膝を緩め,体を相手に正対させます。 相手にこの動きを悟られてはいけません。 ・この動きは,持たれている位置を自己の真中に近づるだけでなく 持たれた手の内肘角度を閉じることができます。 <手刀落とし> ・もたれた手刀を指先から自己の前足下方に向けて, 前腕伸張力を用いて滑らすように落とします。 <拳落とし> ・拳で前落としをする事もできます。 拳の小指から突き出していくことが,イメージしやすいかと思います。 (ポイント) ・体は垂直を保ちます。 体が傾くと,パワーが抜けます。 塩田先生はこれを腰をビシッと入れると表現しています。 ・前腕伸張力を使うか上腕の力を使うかの境目は,相手と自分の間, 相手が握る手の位置にあります。 これももちろん見えません。 この境界面 (critical boundary plane) は,曲面でなく平面です。 相手側,外側が合気の世界,面の手前,内側が上腕力の世界。 または外がポパイの世界,内がブルートの世界。 ・塩田剛三先生の動きの中にも,ポパイとブルートが混ざっています。 柔術としてはまったく問題ありません。 ただし,一般の人は,区別して理解しないと『合気』マスターすることが 難しくなります。 <逆半身片手取り合気下げ外落とし> ・持たれた手の手刀部を相手の内手首にあて,指先から 相手の内手首を回し切り落とす。 ・持たれる直前に親指を下に手掌を外に向けておくとおこないやすいです。 <逆半身片手取り合気下げ絡め落とし> ・持たれた手の手刀部を外から相手の手首に絡め,指先から 相手の手首を回し切り落とす。 ・持たれる直前に,手掌を上にしておくとおこないやすいです。 (^-^)v |
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合気落とし
合気落とし | 稽古内容 |
合気落とし 概要 | 合気落とし ・合気落し (重力落し,その場落とし)には,種々の方法があります。 ・合気落としは,合気三原則を使い,その理解を深めるのに役に立ちます。 ・力を加えようとすると体を傾けてしまいやすくなります。 確実にパワーを減少させてしまいます。 <基本の合気落し> ・基本の合気落とし,逆半身片手取りで行います。 ・逆半身片手取り内合気落とし/拳内合気落とし ・逆半身片手取り外合気落とし/拳外合気落とし これは,逆半身片手取り合気上げと対になるものです。 <その他の合気落し> ・逆半身片手取り手刀内合気落とし ・逆半身片手取り手刀外合気落とし ・逆半身片手取り甲返し内合気落とし/自己二教合気落とし ・逆半身片手取り甲載せ外合気落とし ・逆半身片手取り手刀内手首外回し切り落とし内合気落とし ・逆半身片手取り手刀内手首内回し斬り外合気落とし <護身術と重力落し> ・護身術の場合は, 相手は合気道をやっているいないことが前提ですので 合気落としより,重力落としの名前の方が, しっくりくると思います。 ・護身術の稽古にもなりますが,相手が種々の方法で掴んできたとき, 抱きついてきたときの合気落とし・重力落しがあります。 ・立法と座法の二つの状態が考えられます。 <くっつけ合気落とし> ・最後が,くっつけ合気を利用した合気落しです。 ・交差手掌くっつけ合気落とし ・逆半身手掌くっつけ合気落とし ・くっつけの基本としては,仕手から手掌を差し出して行います。 ・その他,相手に手を差し出させ行うくっつけ合気落としが多々あります。 (^-^)v |
くっつけ 合気落とし ★★★ | <手掌返しくっつけ合気落とし; 交差> ・相半身の状態から,差し出した手掌に手掌を重ねてもらいます。 ・両足を動かさず,両膝をゆるめ,重ねた手の位置はそのままに, やや前足加重で体を相手に正対させます。 できるところまで行います。 真中の状態が作れました。 ・両足均等荷重から前足加重で正対する過程で,内肘が閉じた状態がつくれます。 ・相手の手掌に直角に力を加えながら,丸く手掌を返し, 自己の真中に床まで落としていきます。 (ポイント) ・途中で止めることも,緩めることもできます。 ただし,相手は逃げることはできません。 ・相手は背中から床に倒れますが, 手の位置はそのままに,相手が起き上がろうとしたときに, 再度,手掌にあてた手掌を操作し,相手を倒せます。 何回でも可能です。 手は外れません。 ・絡めた手を引き上げて,相手を相手をうつ伏せにし, 相手の腕を垂直に立て,立極めで極めることもできます。 <手掌返しくっつけ合気落とし; 逆半身> ・逆半身の状態から,差し出した手掌に手掌を重ねてもらいます。 ・後は,交差の場合と同じです。 ・受けは,うつ伏せに床に倒れます。 ・相手を床にゆっくり伸ばし,一教のように決めることもできます。 自分 (仕手) の位置関係から,膝を相手の手掌に載せるとよいです。 (^-^)v |
合気落とし:立法 | <腕組み落とし> <正面両手両胸取り腕組み落とし> ・体はまっすぐにして座るように落とします。 相手の体は前かがみになりますので, 相手の顔面,特に鼻に頭突きで当身をいれます。 稽古では注意して行ってくださいね。 <正面片手両胸取り腕組み落とし> <片手両襟掴み腕組み落とし> 【Tatsu Special】 ・火曜の復習です。 ・体は垂直に。 <後ろ両手取り合気落とし> <後両手取り重力落とし> ・ただ座るだけです。 ・相手が腕を上げても,下げても同じです。 <後両手取り瞬時重力掛け> ・瞬時重力掛けは「合気ジョゥト」と呼んでいます。 もう皆さん簡単にできます。 <護身術> <後抱きつき重力落とし> ・相手に後から抱きついてもらいます。 ・ただ,体を垂直に保ち,座るだけです。 ・体が相手の上に乗ると重力を生かせません。 ・これを前からやったのが,藤平光一先生のデモ動作で, 相手に脇に両手を入れさせ,持ち上げさせる動作です。 持ち上がるときは,相手に体を預けているときで, 体が垂直のとき,体を相手は持ち上げることができません。 ・後から抱きつかれたときに,瞬時に『鉄の輪』を作って と習いました。 これで重力落しをやると,相手の腕からすっぽ抜けます。 これはこれでOKです。 ・相手に後から抱きつかれて,相手の上に載せられたときは, 持ち上げられたときは,お尻を相手に突き出します。 これにより,体の重心が前に来て,相手は持ち上げている ことができなくなります。デモで見せましたね。 <片手両襟掴み拝礼投げ> ・これは,デモだけでみせました。 ・手を使いませんので,自分の道着がはだけないように, 自己の左側に向かって拝礼します。 ・相手の腕が完全に張るまで,左に向きを変え 相手の腕が十分に張ったら,上体を重力で落とします。 (^-^)v |
合気落とし:座法 | (^-^)v |
座技呼吸法 | (^-^)v |
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