合気動作・極意 と合気三原則

はじめに

合気三原則について

 合気三原則については色々なところでお話してきました。合気の三原則の「原則」は,「原理」や「法則」の方が適切な場合もあって,説明にはこれらの言葉が混在しています。英語での説明では「principle」の言葉を使ていて,辞書的にこの意味は「原理,原則,法則」で便利です。

 ここでは,合気三原則を「真中 まなか (中心)」「重力」「伸張力」を使って,合気動作を簡単に整理します。

 合気動作  合気三原則を用いて説明
「体を垂直に」重力:質量,体重,重さ 
重力を360度に,使うためのポイント。
体を傾けると,力の方向は一方向に。足と手で自己の重さは1/2。
「質量パワー」重力:質量,体重,重さ
<垂直方向>
よく言われる「他人の力を使う」は,「地球の重力を使う」のこと。
重力は意識しないと技の重量ポイントとして見えてこない。
通常,自分の体重を増減でしか意識できない。
<水平方向>
「体の合気」と言われる使い方,横方向へ,体のバランスを
保ちながら,自己の質量を横方向へ瞬時に動かし投げる
質量の使い方。
「空中正座」重力:質量,体重,重さ
空中で足を折りたたむ。自己の質量の最大利用。
通常の合気道の技に適用可能だが,極めて危険
頭でのシュミレーションにとどめるように。
「重力掛け」重力:質量,体重,重さ 伸張力:上腕伸張力
重力を相手に及ぼす方法。
腕の伸張力で,自己の質量パワーを相手に伝達
「瞬時重力掛け」はこれを,0.1秒以内で実施。
受けの首のむち打ちに注意。
「重力落とし」重力:質量,体重,重さ 伸張力:上腕伸張力
重力掛けで,相手の下方へ落とす。
角落としが代表技。
「合気上げ」真中:自己の中心が100%パワー発揮。伸張力:上腕伸張力。
体の動きまたは腕の操作でd,相手を真中に位置させる。
伸張力発揮には,小指と薬指から天井に向かい腕を伸ばしていく。
甲先行でも「甲合気上げ」。拳先行でも「拳合気上げ」
「合気下げ」真中:自己の中心が100%パワー発揮。伸張力:上腕伸張力。
小指と薬指先先行で,「相手の腕へ大根回し斬り」
「削ぎ出し」重力:質量,体重,重さ 伸張力:上腕伸張力

合気道の動き,合気動作の時に何がポイントかを思い出すときに使ってください。

ではでは。

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